映画『ブラック会社に勤めているんだが、もう俺は限界かもしれない』の感想
初めてこの映画のタイトルを見た時、胸騒ぎがしました。
というのも自分の会社がいわゆる「ブラック企業」で
毎日、辞めたい！辞めたい！辞めたい！と思いながら
生活していた時期にたまたまTSUTAYAで出会い、
もしかしたらいまの自分がそのまま映画になっているかもしれないと思ったからです。
この後、あらすじ等紹介していきますが、
もし、会社を辞めたいとか仕事が辛いとか上司とうまくいってないとか
そうゆう悩みを抱えているならば、是非一度見てみてほしい映画だと思います。
そうゆう悩みを持ってる人はなんで自分だけこんな目に遭わなきゃいけないんだ！
という気持ちを少なからず持っていると思います。
この映画を見終わった時には、世の中自分と同じような人たくさんいるんだな
とほんの少しだけでも気持ちが楽になると思います。
今週のお題「お花見」
キャスト
- マ男（大根田真男）：小池徹平
- 中西さん（中西亜矢子）：マイコ
- リーダー（阿部道大）：品川祐
- 藤田さん（藤田巧己）：田辺誠一
- 上原さん（上原学）：中村靖日
- 木村（木村翔太）：田中圭
- 井出（井出哲也）：池田鉄洋
- 瀬古さん（瀬古さだ子）：千葉雅子
- 柴田：須賀貴匡
- とーちゃん（大根田真次）：北見敏之
- かーちゃん（大根田佳子）：朝加真由美
- 社長（黒井策士）：森本レオ
かなりキャストは豪華です。
小池徹平さんがサラリーマン役を初挑戦する作品でもあるので、
新しい小池徹平さんが見れます。
小池徹平ファンにはたまらない！
仕事が社内で一番できて、後輩想いで、大人の余裕みたいなのが兎に角かっこいい！
あらすじ
高校中退でニートのマ男（まおとこ）は、母の死で一大決心。
プログラマーの資格を取得して、なんとかある小さなIT企業に就職する。
しかし、そこは想像を絶する""ブラック会社""だった・・・。
サービス残業、徹夜は当たり前のありえない仕事量に加えて超クセ者揃いの同僚たち。納期を目指して、毎日デスマ（デスマーチ：死の行軍）が続く！
そんな会社でだいじょうぶなのか？超過酷でへんてこな職場に、マ男の限界はピーク！「もう俺は限界かもしれない！」彼はついに本当の限界に追い込まれる。
最後にマ男がどった選択とは？インターネットの掲示板「2ちゃんねる」の書き込みから生まれた、実話に基づく勇気と感動の物語。
自分が応援されたような感覚になる爽やかな快作
原作は2ちゃんねるのスレッドで、会社もの。
もしやリアリティそっちのけで、状況を誇張しまくった無茶な映画になっているのでは、と危惧していたけど、そんな予想を見事に裏切ってくれた快作です。
ブラック会社とは、社員に極悪な労働環境や条件を強いる、「ヤバい」会社のこと。引きこもりのニートだったマ男が、やっとのことで就職した零細IT企業はまさに、そんなブラック会社の極みだったんですね。
登場する社員たちは誇張されたキャラばかりですが、どのキャラも壮絶な個性で笑わせながら（ときに苛々させながら）、ギリギリのところでリアリティを保ち、「そんなやついねーよ！」としらけさせることがないです。
さらに、アニメやら戦場、「三国志」などを使った映像の遊びがうまく機能していて、不条理にさらされながらもがんばるマ男の心情、切実さをくっきりと浮かび上がらせるの事ができています。
ラストにはやや強引さがあるものの、小池徹平の持ち味も手伝い、爽やかな着地。
自分が応援されたような感覚になる。
会社員でなくとも、がんばっている人なら誰もが主人公に感情移入し、
「ああー、わかるよわかる！」と、まるで自分の物語のように共感できるはず！
理想の上司論が学べる
基本的に主人公マ男の奮闘を中心に描かれているのですが、
田辺誠一さん演じるマ男の先輩の藤田さんに注目して見るのも面白い。
マ男は品川祐さんが演じるリーダーにいつも理不尽な事で怒鳴られるのだが、
藤田さんが毎回「それはおかしい！」と止めに入り、マ男の味方をしてくれます。
また、お昼休みには屋上でマ男の相談に親身に乗り、的確なアドバイスをくれます。
マ男が辛そうな時は差し入れを買ってきてくれて「もう少し頑張ろう」と優しく肩を叩いてくれます。
これはもう理想の上司ですよね。
好かれる上司と嫌われる上司の違いが明白にわかります。
実は僕にもこんな神のような上司が1人いました。
困ってる時、いつも助けてくれてたんですよ。
でも、ある日、別の上司に呼び出されて
「◯◯さんは優しいし、おまえの面倒よくみてるけど、依存するな。あいつはおまえにとって麻薬のような存在だ。」
と言われました。
その瞬間、僕の社会人生活は詰みました。笑
兎に角、藤田さんの行動を追い掛ける事で、
後輩の育て方や先輩としての在り方を学べると思います。
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