TOKIO山口達也わいせつ容疑も「メンバー」ってなんだ!?..... 過去「元SMAPメンバー」逮捕の時も......

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ジャニーズの大人気グループ・TOKIO山口達也が今月25日、強制わいせつ容疑で書類送検されたことが明らかとなり、日本全土に衝撃が走っていますね。

 

 山口さんが女子高校生を自宅に招き無理やりキスをするなどの行為をしたという今回の容疑だが、SNS上では「おいおいマジかよ......」「信じられない」と悲しみの声が殺到している。

 

 TOKIOとしての活動の他、情報番組『ZIP!』でメインパーソナリティーを務めるなど"朝の顔"としても活躍中の山口。国民的知名度を誇るアイドルの「わいせつ容疑」だけに大きな波紋を呼んでいます......。

 しかし、世間の関心は「事件そのもの」だけではなく、ニュースで報じられる「表現方法」にも及んでいます。

 

「現在報道している多くの機関が、『TOKIO山口達也』ではなく『TOKIO山口達也メンバー』と報じているんですよ。

 

この表現方法に対し、多くの国民が『どういうこと?』『意味が分からない』と疑問に感じていますね。

 

この表現方法には何か理由でもあるのでしょうか......?

 

 

過去にも「メンバー」と報道されていた事が

あまり目にしない文書表現に多くの疑問が飛び交っていますが、このような「○○メンバー」という表記は実は過去にもありました。それも「ジャニーズ」に所属していた「国民的アイドル」が逮捕された時です。


2001年に逮捕された元SMAP稲垣吾郎さんですね。駐車禁止エリアに車を停車させていた稲垣が、警察の免許提示を無視した上に、車を急発進させ警察官に怪我を負わせてしまった事件です。現行犯で逮捕されましたが、その際も稲垣メンバーと報道されていたんです。何かしらの配慮と考えられますが、不可解と感じた人はかなりいたようです。

 山口さんの「わいせつ事件」は書類送検。稲垣さんと種類は異なるが、同じ表現方法であることには違いないと思います。

 

マスコミ業界のルール

各報道機関は事件を報じる上で、用語の使い方についてルールを設けています。

 

関係者に対する人権に配慮するなどの理由からで、各社が独自で定めているものの、ほぼ同じような取り決めになっているようです。

 

例えば、容疑者という呼称は、逮捕または指名手配された場合の呼称として使います。逮捕などされたとしても、この段階では、あくまで罪状は「容疑=疑い」であり、罪が確定しているわけではないからです。

 

呼称は刑事手続が進むに従って変わり、起訴された後から判決が出るまでは原則「○○被告」、刑が確定した後は「○○受刑者」「○○服役囚」「○○死刑囚」といった表現を使っています。

 

一方、書類送検の場合は「容疑者」は使わないようにしています。そもそも書類送検は、警察が任意で取り調べ、起訴の有無を判断する検察庁に書類という形で送る手続きです。

 

身柄を一時的に拘束する「逮捕」ができるのは、逃亡や証拠隠滅の恐れがある場合に限られます。

 

一方、逃亡も証拠隠滅の恐れはないが、法律違反の疑いがあって捜査する場合、警察は対象者を任意で事情聴取するなどして書類にまとめ、検察庁に送ります(送検)。

 

警察が、逮捕を伴った身柄付きの送検にするのか、任意捜査によって書類送検とするかは、あくまで逃亡や証拠隠滅の恐れという観点から判断しています。

 

しかし、書類送検される事件は結果的に、逮捕を伴う事件よりも刑事処分が軽いことがあるため、報道機関は書類送検の場合には、人権上の配慮をして、逮捕や指名手配時に使う「容疑者」呼称は使わず、「会社員の男」などと、職業などの肩書きを用いながら匿名で報じます。

 

山口メンバーについて、報道各社が匿名ではなく芸名での報道に踏み切ったのは、山口メンバー知名度が高いことから、事件に対する社会的関心の高さや影響などを考慮したという事でしょう。

 

ただ、芸名のみの呼び捨てを避けるために何らかの肩書き呼称が必要となり、その結果、TOKIOの一員という職業上の肩書きとして「メンバー」という言葉を使ったと考えられます。

 

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